
BLOCは教訓として残っています。もうちょっと自分でもっと周りの状況を調べればよかったなと。ただある意味では乗りで行ってしまったところに自分の失敗があったわけですけれども、そういった意味で皆さんの身近にプロモーターがおりますので、もちろんアオイスタジオさんとかそういう仲立ちをしてくださる会社の方も結構なんですけれども、やっぱり地場、土地の性格、そういったものは東京のそういった仲立ちする会社の方には多分ご理解できないところもあると思いますので、皆さんの知識とプロモーターの知識とを合わせていただければ、きっと何かお役に立てるかなというふうに思ってはおります。 本当にプロモーターというのは、町の状況、それから会場、それは舞台の大きさとかいろんな部分でコンサートの制約を知っています。本当にいい会場でロビーも広くていいのだけれども、どうして舞台の奥行きがあと5メーターないかなとか、そういった思いというのは、これはもういたし方ないということで、つくる設計の段階とかつくられた段階でそういうふうに決まったわけですから、それは別に恨み言を言ってもしようがないんですけれども、そういった本当に幾つかの条件があって、それで担当者同士は意気投合したのだけれども、成立しなかったとか、そういうこともあります。 それから逆にプロモーターはよしと思っても、その後ろにいるプロダクションですか、アーチストを抱えているプロダクションが、いや、その町ではちょっとプロモーションとしては、効果は僕は認めないということになると、そこでペケになってしまったり、本当に皆さんから見るとプロモーターは近いんですけれども、この後ろにまたたくさんの人間がおります。アーチストに行き着くまでにたくさんの人間がおりますので、さまざまな関所があります。そこを通らないと、本当にすべてまずゴーサインが出ないという、ですから、言ってしまえば、私も会館の担当者に戻っていえば何て面倒くさくて見えにくい世界なんだろうというのがあります。ただ、プロモーターのドアをポンポンとノックしていただくことで何かが始まるはずなんで、まずそれだけはあきらめないで、このアーチストでここでやりたいということを伝えていただければ、もちろんイエス、ノーはありますけれども、何か会話が弾むということはあります。 あと、ここの方々はないと思うんですけれども、先ほどから申し上げているように、アーチストの状況というものは1年間ある程度時間ごとに決まっています。例えばよく青年会議所等からの無謀なお願いで「サザンオールスターズをやりたいんだけれども」とか、そういうお願いがよく来るようなんです。多分こういうお話をしたときに、あの辺から上はできないんだろうなということはおわかりいただくと思うんですけれども、そのとおり
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